ArtFuji フォトグラファーの Takashi です。
さて、夏といえば天の川。これからの夏休みやお盆休みのシーズンに欠かせないアイテムの一つですよね。
レジャーでキャンプではたまた旅行で海や山に行って見上げる夜空に雄大な天の川が見られるって最高です。
そんな天の川と富士山のコラボシーンを撮って見たいと思う人も多いはず。実は天の川と富士山の絶景コラボは真冬から始まっているっていうお話です。
1)天の川って実は空いっぱいに輪っかになってるんです。
天の川って空に直線に流れて端っこは終わっている様に思いますが、実は空いっぱいにぐるっと一周しているんです。
私たちの太陽系は天の川銀河という円盤の中でちょっと端っこにいます。
ピザを銀河系に例えると、周辺の耳よりも少し内側にいるミニトマトが太陽系としましょう。ピザの中央には山盛りのチーズがあると思ってください。ミニトマトからピザを見るとチーズが山盛りになった分厚い部分が、天の川の明るい星が集まったバルジと呼ばれる部分です。ミニトマトになった気分でピザをぐるっと見回すとピザの断面は細くなりながら一周回って元の山盛りチーズに戻ってきますよね。
銀河系でも同じことです。私たちが一番天の川らしく思っているのはバルジと呼ばれる明るい星が集まった周辺ですが、実はその先にも細く暗くなりながらも天の川がぐるっと空を一周しているのです。
なので、一年中どこでも晴れた夜空で天の川を見ることはできますが、バルジの部分を見ることができるのは一定の期間だけなんです。
2)富士山と天の川の絶景コラボは真冬に始まります
もうお分かりでしょうが、富士山と天の川のコラボは一年中見れるのですが、美しいバルジの部分が富士山に近づく時期は真冬に始まって真夏に終わりをつけるのです。秋には見れないのですよね。
まず、2月に西の空で明け方に天の川のバルジが富士山から登り始めます。本栖湖や西湖がいい感じのスポットになります。
そして春ごろ、富士山の北側で天の川のバルジが左手から移動してきて明け方に富士山に斜めにかかる様になります。この時期に雲海が出ると新道峠などはフォトグラファーで満員御礼状態になります。
夏になると、忍野や二重曲がり峠方面から富士山頂に垂直に近く立ち上がる天の川のバルジを真夜中に捉えることもできるようになりす。
そして8月になると山中湖方面で富士山の左手に立ち上がる天の川バルジが黄昏後に見られます。
残念ながら9月に入るとバルジが富士山に近づくのは昼の時間帯になるため、天の川と富士山の絶景のシーズンはしゅうりょうとなります。
もう直ぐ8月。あと僅かですが、夏休みやお盆休みのに富士山と天の川のコラボ撮影をチャレンジして見てはいかがでしょうか。
(上記はそれぞれの時期時刻での代表的なポイントです)
3)天の川を撮影するちょっとしたコツ
天の川を撮影するには出来るだけ明るくて広角のレンズを用意しましょう。 あまり長時間露光すると星が流れてしまうので、露光時間(シャッター速度)はできれば15秒、少なくとも20秒以内にしたいですね。f/3.5位のレンズでも撮れますが絞り開放でISO3200の高感度にしてもまだ暗いので、f2.8より明るいレンズがあればISO1600から3200で撮れるのでより良いですね。
最近のデジイチは高性能になってるのでノイズが気にならなければISO6400にすると言う手もあります。
さて、夏の代名詞の天の川ですが、実は富士山と天の川の絶景は真冬から始まってるって言うお話でした。私もこの事を知ったのはつい2から3年前の事です。
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